ウォッチドッグスは、ctOS(シーティーオーエス)というシステムで、街が守られている世界において、ctOSの危険性に晒されてしまった人たちが、システムと対峙するという内容になっています。

システムと対峙することになった人たちの中には、主人公であるエイデン・ピアースも含まれます。本来であれば、ハッキングといったセキュリティリスクから住民を守るのが、ctOSの約目です。

ですが、主人公のエイデン・ピアースは、悲劇とも言えるようなctOSの被害者として、家族との絆までズタズタにされてしまうのです。オンラインモードでもその内容は変わりません。

フィクサーと呼ばれる敵の襲来に備えて、常にハッキングの危機に晒されることになります。オンライン対戦には、オンラインハッキングというモードが用意されており、こちらを選択されると、他のプレイヤーがいる場所にアクセスすることができます。

ゲーム内容としては、ハッキングツールを活かして敵を騙す、もしくは、敵をハッキング対象で攻撃するというものです。慣れてくると、それほどやれることが少ないことに気付く作品なのですが、そのような不満はオンラインハッキングで大いに解消できるでしょう。

敵対するプレイヤーも、こちらと同じ人間なので、ワンパターンな行動を繰り返すことはありません。どちらも、相手プレイヤーから見つかってはいけないという制約のもと動き回り、身を隠しながらハッキングを終えないといけないのです。

オンラインハッキングには侵入、防衛が存在し、オンラインモードでゲームをプレイしていると、基本的に侵入される(防衛しないといけない)危機に立たされます。ですが、ハッキングエリア内に必ず相手プレイヤーがいるという仕組みなので、良く観察して相手プレイヤーを探せるプレイヤーであれば、いつの間にかハマってしまうゲーム作品かもしれません。

また、オンラインハッキングばかりに注目が集まってしまった作品なのですが、自動車の運転、電車に乗って移動、あらゆる武器を使用してのガンアクションなど、オフラインでも楽しめる要素が充実しています。さらに今では、エイデン・ピアースだけでなく、物語の後半で登場するレイモンド・ケニー(Tボーン)が登場する、コンプリートエディションも販売されています。

レイモンド・ケニー編では、エイデン・ピアース編で登場した敵キャラクターが再登場し、レイモンド・ケニーに対して強い悪意を見せつけます。ウォッチドッグスの世界では、あらゆる敵がハッキングであり、ctOSを駆使して、自分ばかりが優位になるよう行動することが多く、ハッカーとは何者なのか、暗躍しているキャラクターたちの目的はなんなのか、そのことを考えながらプレイするのも楽しいです。

オンラインモードの補足となりますが、レースを楽しめるモード、オンライン上で尾行を楽しめるモードなども用意されているので、オンラインハッキングのみ用意しているわけではありません。

前述のコンプリートエディションを購入されると、CO-OPモードも楽しめるようになっています。CO-OPモードを選択すると、特定のミッションをフレンドや、他のプレイヤーと協力する形で進められるのですが、こちらはオンライン上にランキングが登録される仕組みになっているのです。

このようにウォッチドッグスには、ハッキング以外の楽しみも充実しているので、世界中から高評価を得たゲーム作品の1つになりました。