ヒーローになって活躍してみたい、そんな気持ちを忠実に再現されているゲーム作品に、オーバーウォッチというゲーム作品があります。

なぜ、オーバーウォッチは今でも高い人気を得ているのかというと、やはり、バランス感の良いゲームだからでしょう。例えば、オーバーウォッチは、誰でも楽しめるFPSとしての面白さがあります。

FPSというと、玄人と呼ばれるプレイヤースキルの高いプレイヤーが多く、敷居が高いゲームジャンルとして確立しています。そのため、ライトゲーマー向けのFPSは少ない・・・と思われることが良くあるのですが、オーバーウォッチは、そんな常識に風穴を開けてくれた良い作品なのです。

まず、オフライン、オンラインともに雰囲気が明るいです。ダメージを受けすぎるとダウンしてしまい、すると、HPが全回復の状態で再起できるという仕組みになっています。

従来のFPSは、血なまぐさい表現が多かったため、死ぬ時は、血しぶきをあげるような形で死んでしまいますし、リスポン地点と呼ばれる場所を選んで、ゲームを再開しないといけません。このような仕組みが、オフライン、オンラインともに定まっていたのです。

しかし、オーバーウォッチは好きなように動か回ってよし、エリアを確保することが最重要なので、激しい戦闘は限られた空間内でしか起きません。また、ステージそのものが広くないので、従来のFPSよりライトゲーマー向けの作品になっています。

オンラインモードの場合、自分が好きなヒーローで活躍することも可能ですし、また、相性もあるのでまったく活躍できないことは少ないでしょう。この辺りも従来のFPSと比べて大きな変化だと言えます。

オーバーウォッチは、悪く言えば攻撃が大味なので、敵にダメージを与えてしまえば、一気に倒してしまうことが可能です。従来のFPSでは、上手いプレイヤーほど限定的な動きしか見せず、且つ、少しでもダメージをもらってしまうと、厄介な場所にこもってしまうことが多いものです。

しかし、オーバーウォッチはエリアを確保する、エリアを防衛することが重要なため、このような戦術があるようでほとんどありません。スムーズに決着が付きますので、プレイヤースキルに大きな差がある場合は、戦闘そのものもスムーズに終わるのです。

ですが、毎回で相手が圧勝するというのは難しく、21人もいるヒーローの特徴をつかんで戦わないといけません。また、FPSにしては珍しく、役割がかなり明確になっています。

例えば、オフェンス、ディフェンスだけでなく、タンク、サポートなども存在するのです。タンクは壁役、サポートは支援という意味なのですが、自分がなにをすべきなのかも、ヒーローを選択した時点でわかるようになっています。

さらに、オーバーウォッチは情報量が少ないです。オンラインゲームには抵抗がある・・・という人の多くは、いきなりチャットが始まったり、もしくは、表示される情報を素早く理解して動かないといけないため、このようなゲームをプレイしたくないという思いから、オンラインゲームを嫌いになる人もいるのです。

しかし、オーバーウォッチの場合は開始地点、エリアとして設定されている空間、サポートを受けられる施設などを把握するだけで楽しめますし、細かい武器の交換、調整などを行う必要もありません。そのため、子どもから大人まで楽しめるヒーローアクションありのFPSとして、多大な人気を誇るまでに成長したのです。