近年では、PS4、ニンテンドースイッチよりもソーシャルゲームというふうに、昔に比べて、コンシューマーゲームにこだわる子どもが少ない状況です。
ですが、そのような状況を変えてくれたゲーム作品に、ニンテンドースイッチのスーパーマリオメーカーがあります。スーパーマリオメーカーは、好きなコースをペン(ニンテンドースイッチの付属品)だけで作れるようになっており、作ったコースはゲーム機のみに保存されるわけではなく、ネット配信に対応しているという特徴があるのです。
これこそ、スーパーマリオメーカーの大きな特徴なのですが、スーパーマリオメーカーが人気になったのは、多くの動画投稿者が、動画投稿を通じてスーパーマリオメーカーの魅力を配信したからでしょう。そもそも、スーパーマリオメーカーの難易度は、過去のマリオシリーズより高いです。
というのも、ゲーム開発者はコース開発システムの基盤を作っているだけで、肝心のコースを作るのはゲームプレイヤーたちだからです。つまり、難易度そのものを度外視したコースも作れるので、普通に考えると、難易度が高すぎて誰もプレイしないゲーム作品となってしまうのです。
ですが、スーパーマリオメーカーを通じて、コースを作るプレイヤーの中には、なにもしないでクリアできるコース、音符ブロックを使って楽曲を再現しているコース、常に無敵のまま攻略できるコースなど、プレイヤーを楽しませてくれるコースを数多く作成してくれました。このような背景もあり、段々と動画投稿者が増えていくようになり、動画投稿を通じて人気者になれる、もしくは、面白いコースを配信できるという魅力が生まれていったのです。
このような人気の加熱を、インターネット上ではバズると言います。スーパーマリオメーカーはもしかすると、このバズるという現象を上手く活用した、ゲーム作品では初の試みで成功したゲームかもしれません。
しかもこの人気は、スーパーマリオメーカーが初めて販売された、WiiUからずっと続いているのです。つまり、数年間も人気が持続している御長寿ゲームとして、世界中から支持されているゲーム作品が、スーパーマリオメーカーとなります。
マリオシリーズをプレイしていると、ついつい、もっと難しいコースは無いのか、ユニークなコースが少ないように感じることもあります。そのような抑圧された部分が、プレイ可能なコースとして顕現しているところも、スーパーマリオメーカーの魅力でしょう。
また、スーパーマリオメーカーはオンライン上で評価することも可能ですし、プレイ不可能なコースを作ったとしても、作成者がコースをクリアするまで、登録不可能なシステムが採用されています。つまり、他のプレイヤーに迷惑をかけるためのコースを登録できないため、クリーンな環境でプレイ可能なアクションゲームでもあるのです。
随所に、プレイヤーに対する思いやりが詰まっているところも、さすが任天堂という感じでしょう。このような作りになっているため、親子で楽しめるゲーム作品として、コンシューマーゲームであり、ニンテンドースイッチの売上に大きく貢献する作品となりました。
世界中で大ヒットしたゲーム作品でもあるので、今でも、新コース、新テクニックがネット上で公開、配信されています。今から始める場合も楽しめる要素が多い・・・、むしろ多すぎると言えるほどなので、ニンテンドースイッチで長く楽しめるゲーム作品を求めている人には、中々スーパーマリオメーカー以上のゲーム作品は無いと言えるでしょう。