ラスト・オブ・アスは、オフラインモード、オンラインモードともに充実している作品です。

というのも、ストーリーが素晴らしいからです。ラスト・オブ・アスは、雰囲気的には、CAPCOM(カプコン)のバイオハザードシリーズと似ているので、多くの人は、それほど重厚ではないストーリーなのではないかと、考えてしまうこともあります。

ですが、ラスト・オブ・アスは、ゲームの序盤で出てきた成人が主人公となり、中盤以降は元々少女であった人物が成長し、その後は、1人の大人として危険な世界へと足を運ぶストーリーになっています。ラスト・オブ・アスの世界も、バイオハザードと同じで人間が敵です。

バイオハザードの場合はウィルスによる侵略、そして、ラスト・オブ・アスでは菌による侵略を受けているのですが、奇跡的に菌の影響を受けずに済んでいる少女が発見されました。映画のワールドウォーZを彷彿とさせる展開ですが、ストーリーだけでも楽しめる要素というのが、人から人へと命のバトンが手渡されているところでしょう。

少女は何度も困難に遭いながら大人へと成長していくのです。また、悲しい別れを通じて話が進んでいき、かつては多くの人が生活していた居住区も廃墟となり、そのような廃墟特有の不気味さ、また、文明があったことを教えてくれる雰囲気に誘われながら、プレイヤーはゲーム攻略を進めていくのです。

ここまでが、ラスト・オブ・アスのオフラインモードの魅力です。オンラインモードはどのようになっているのかというと、組織だった戦闘を繰り広げるものとなっています。

菌の侵略により、人間の文明が駆逐された世界になっても、人のいがみ合いは収まっていません。そのため、ラスト・オブ・アスのオンラインモードでは、組織同士の戦いが起きているという前提で、マルチプレイが楽しめるようになっています。

オンラインモードのほとんどは、ガンアクション、ステルスアクションを組み合わせたものとなっているので、プレイスキルの高さはそれほど関係ありません。重要なのは、ラスト・オブ・アスに登場するシステムを把握しているかどうかです。

例えば、ステルスアクションのコマンドを入力している場合、敵の位置を補足できるようになっています。つまり、ラスト・オブ・アスの世界では、長く身を潜めるということが難しいのです。

このようなシステムの裏をついて待ち伏せを行ったり、もしくは、スモークを焚くなどして一気に敵に襲いかかることが可能になっています。また、ラスト・オブ・アスのオンラインモードは今でも人気なのですが、それには様々な理由があります。

1つはグロい表現が多いからです。ゲームは、今までグロい表現をモンスターなどに対して行ってきましたが、ラスト・オブ・アス以降は、人間同士の争いでもグロい表現が用いられるようになりました。

このような新しい取り組みにチャレンジしているところも、ラスト・オブ・アスだけの魅力でしょう。また、チーム戦が滑らかに進むため、誰でもマルチプレイを楽しめるようになっています。

例えば、使用できる武器はナイフであったり、大きな棒であったり、もしくは弓、銃などを駆使して戦います。銃撃戦のみではないため、すかせず接近戦に持ち込んだ側が有利になるという、ユニークな戦術も使い回せる作品になっているのです。