ウォッチドッグス2は、ハッキングをゲームに活かした前作が、さらにパワーアップする形となったゲーム作品です。

今作でも、ctOSとの絡みがありストーリーが進んでいきます。前作に登場したキャラクターたちも登場するのですが、ウォッチドッグス2の魅力はなんといっても、ネットハックモード、そしてドローンでしょう。

ネットハックモードは、ハッキングできるものに対して視界を設けるモードのことです。そのため、人間では捉えることのできない電気の流れ、そして、ハッキング対象を素早く見分けることが可能となり、さらに、人と人以外を自動で判別する機能まで備わっているのです。

また、今作のctOSはctOS2.0になりました。ただし、前作と比べて市民を守るための機能というより、市民を掌握するための機能といった感じが強まっています。

そのため、ウォッチドッグス2内のオンラインモードについても、前作に出てきたオンラインハッキング、そしてCO-OPによる協力プレイを楽しめるモードとして、サブミッションを攻略するモード、ガンアクションで対決できるモードなどが追加されました。対戦の目的ですが、ハッキングにより相手のデータを盗むのが目的であったり、組織と敵対している相手プレイヤーを倒すのが目的になります。

前作では、相手プレイヤーを倒すためのモードが限られていたのですが、今作では、バウンティハンターというモードも追加され、ホスト(防衛側のプレイヤー)を倒すモードを、2人以上で楽しめるようにもなっています。例えば、2vs2も可能になっていたり、逆に1vs2のように、片方が有利な状態でもオンライン対戦が行えるようになっているのです。

そして、ウォッチドッグス2の目玉として、ジャンパー、クアッドコプターというドローンの作成、運用が可能になりました。どちらもドローンとして運用する予定ではなく、ハッキング専用、もしくは敵対しているキャラクター、プレイヤーを倒す目的で運用されます。

通常のドローンとは違い、デッドセック(味方の組織名)で作れるドローンは、爆弾を搭載することが可能であったり、敵地に侵入して、敵の情報を盗むことが可能といった、ハイテクノロジーで構成されている物体です。ただし、電波を遠くまで飛ばすことが難しく、電波が届かないほど遠くまで移動させてしまうと、回線が途切れる仕組みになっているのです。

これはオンラインモードでも変わりません。そのため、バウンティハンターで相手プレイヤーを倒す時も、ドローンで有利に戦えそうか、それとも、シンプルにガンアクションで倒してしまうかといった思考が楽しめ、前作より、さらに細かい仕様が施された、ウォッチドッグスの世界を楽しめるようになりました。

また今作の主人公は、前作の主人公であるエイデン・ピアースではなく、マーカスという少年が主人公です。ctOS2.0を運用することで、世界そのものを掌握しようとする大企業、政府との戦いが面白く、こちらはオフラインのみでストーリーを進めることができます。

ちなみに、ウォッチドッグス2ではメインシナリオのことを、メインオペレーションと言います。最初は、このような表現に慣れる必要もありますが、慣れてくると、段々と新しい舞台であるサンフランシスコ内での動きが円滑になり、また、魅力的な仲間たち(NPC)との活動、オンライン上でのフレンドとの交流も楽しめるようになっていきます。